メディア学科卒・エンタメ大好き女子が独自の視点で書き綴ります✎☡ 𓂃𓈒𓏸(記事中敬称略させて頂いております)

『未満警察』W主題歌から読み解く「安心」のSexyZone「刺激」のKing&Prince

 年明けに、「健人と紫耀2020」というプロジェクトが解禁されて早3ヶ月。中島健人平野紫耀がW主演する「未満警察 ミッドナイトランナー」がついに今週始まる。 

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 中島と平野はドラマ以外にも、日本テレビの音楽特番「PremiumMusic2020」ではW司会を務めるなど、ドラマの枠を超えてプロジェクトとしての活動を行ってきた。その2人の姿は、一世を風靡した山下智久亀梨和也のユニット「修二と彰」を彷彿とさせる。

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162.6万枚を超える大ヒット(オリコン調べ)

山下と亀梨出演の「野ブタをプロデュース」の主題歌「青春アミーゴ」が大ヒットしたことを考えると、「未満警察」の主題歌は2人がユニットとして披露するのか?と思われていた。しかし、後日発表されたのは「SexyZone」と「King&Prince」が歌うW主題歌。どちらかがオープニングでどちらかがエンディングになるのだろう。これにはただ人気メンバー同士でユニットを組ませて、曲やドラマをヒットさせるということではなく、''グループの底上げ''を目論むジャニーズ事務所の意図が感じられる。 

 

【「SexyZone」が歌う「RUN」から感じる正統派を貫く意思】

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  初披露の際、中島のアップから爽やかに始まった「RUN」。警察学校がテーマのドラマの主題歌とは思えない、淡いブルーで揃えたスーツ姿が印象的だった。「RUN」は、まさに今のSexyZoneを表しているのではないかと思う歌詞が沢山出てくる。最初のフレーズ〈夜明けの風に吹かれてどこまでも走り抜けた確かなものなんてないけど〉は、若くデビューし何も分からない状況で走らざるを得なかった5人の姿を表しているように感じる。

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2011年平均年齢14.2歳でデビュー

  サビの〈止まらないで止まらないでよ僕らはまだ始まったばかりさ途切れないで途切れないでよ〉で繰り返し伝わってくる''まだまだこれから''という気持ち。実は、King&Prince(2018年デビュー)、SixTONES(2020年デビュー)SnowMan(2020年デビュー)などの3組はSexyZoneと同世代。これらのメンバーが新人として光り輝く中、SexyZoneはデビュー9年目。しかし、''まだまだこれから''という思いが強くなっているのではないか?大サビの〈感じているんだろう?感じてなきゃダメ痛みに気づかないふりをするな〉は、早く大人になりすぎた自分たちへのメッセージのように感じる。

  SexyZoneといえば「正統派アイドル」というイメージが強い。どんなシーンでもそのパブリックイメージを貫こうとしてくれる姿勢が、これからもファンを安心させ続けるのだろう。

https://www.johnnys-net.jp/page?id=artistTop&artist=24

 

【King&Prince「Mazy Night」が魅せる王子様からの脱却】

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  「未満警察」のストーリーにリンクする戦闘服を衣装にしたKing&Prince。SexyZoneとは真逆かつ普段のKing&Princeの印象をも覆す衣装は、見た者に衝撃を与えた。King&Princeのパブリックイメージといえば、デビュー曲「シンデレラガール」の王子様。その後の「memorial」まで王子様衣装が続いたが、「君を待っている」ではカジュアルな衣装に。色々な雰囲気を見せてファンに刺激を与えるのがKing&Princeの強みと言えるだろう。しかし、王子様から戦闘服までをカッコ良く着こなすのには驚かされる。

  「Mazy Night」は、歌詞まで「未満警察」のストーリーに合わせているのが特徴的だ。ミッドナイトランナーに合わせて〈いつだって''走るよ''何故だろうIt’s You〉。〈生きてゆけない 独りきりじゃ見上げた CrescentWith buddy,Mazy Night〉も、中島と平野のバディをテーマにしているドラマの世界観にハマっている。

   また、「Mazy Night」は、昨年発売されたアルバムのリード曲「Naughty Girl」に少し似ている。King&Princeを大まかに分けると「暗」の方の曲だ。「明」の方の王子様感も「暗」の方の少し危険な香りも持ち合わせているため、King&Princeはきっとファンを飽きさせない。

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1stアルバム「King&Prince」

   このような曲でも〈いつだって想うよ誰よりIt’s you〉など、「きゅん要素」を入れるのがKing&Princeの曲の特徴だ。〈生きてゆけない独りきりじゃ〉と歌っておきながら、〈Show goes on 目の前には未満の未来Get ready 是が非でも手に入れたい〉などと力強く歌うギャップと振り幅こそがKing&Princeの強みであり、これからの道標であると思う。

https://www.universal-music.co.jp/king-and-prince/products/upcj-9013/

 

【安心の「SexyZone」刺激の「King&Prince」】

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 この9年間、常に「正統派」路線を保ち、ファンに「安心」を与えるSexyZone。次はどんな顔を見せるのだろう?とファンに「刺激」を与えているKing&Prince。この両グループの活躍が、ジャニーズの飛躍に繋がることは間違いない。